こんにちは。福岡の博多の運送業専門の松藤行政書士事務所です。営業地域は九州全域です。
令和４年１１月の役員法令試験(九州運輸局、貨物)を分析しました。

「受験者58名中、合格者14名。合格率24.14％」
前回の9月が合格率27％位でしたので大体同じくらいの合格率。

では問題の難易度はどうだったでしょうか？今回も実際に試験を解いてみました。

【今回の難易度】平均的だが、条文の理解が求められる。

➀試験問題のページ数は６ページ（やや少ない）

今回は6ページと少な目。法令試験は通常８ページ位なので、前回7月9月の7ページも少なかったです。
今回11月は比較的読みやすい量の問題が多かったですね。にもかかわらず合格率が３割に届きませんでした。

②出題の分野バランスは平均的。

今回は各分野から過去問と同じバランスで出題されていたと思います。運送系メジャー法律のマスターは当然のこととして、貨物自動車運送事業法と輸送安全規則からの出題も多く、良い意味でベーシックな法令試験だったと思います。道交法と独禁法と下請法も平均的。
幣所的には対策セミナーでお渡ししている出題分析や精選問題集に沿った問題が多く、受講者の方に限っては時間が足りないということはなかったんじゃないでしょうか。

③ズバリ、条文の意味を問う問題の理解が合否を分ける。

幣所独自の難易度スコアリングによると、今回11月は63.43ポイント。直近の９月が53.64ポイントでしたので、数字で見ても難易度が上がっており明らかに難しくなったと感じています。何より合格率が下がったこともその現れだと考えます。（27％→今回24％）

具体的には、単に条文の○×問題ではなく「要するにどういうこと？」を聞いてくる問題が増えているように思います。
今回でいえば、問題2、問題5、14、16など。条文通りでないので戸惑った受験生の方も多かったのではないでしょうか。

個人的には、今後も九州運輸局の一般貨物の役員法令試験の合格率は25～30％くらいで推移するように思います。そのような問題のつくりになっているので。
従って「何となく過去問みとけば半分くらいの確率で合格するんじゃないか？」という考えは、残念ながら通用しないと思ったほうがよさそうです。

もちろん、この試験の知識は運送業におけるコンプライアンス、輸送の安全に確保のためには必要な知識であることは間違いありません。

役員法令試験の対策、どうしたらいい？

今後、この難易度と合格率が続くのかはわかりませんが、役員法令試験の対策として必要なことは大きく変わりません。条文の引き方を習得し、必要な所は意味を理解または記憶する。これに尽きます。

何度も言いますが、そのためには「正しい条文の引き方」と「十分な勉強時間」が必要です。
僭越ながらこれから受験される方は上記を胸に留めたうえで、勉強されるとよいかと思います。

役員法令試験の勉強は一般貨物運送事業の許可取得はもとより、貴社のコンプライアンス経営に直結します。それは貴社の信頼とともに利益構造にも影響を及ぼすでしょう。

松藤事務所の一般貨物役員法令試験対策サポートのご紹介

幣所では上記を含め、九州運輸局の一般貨物自動車運送事業（貨物）に特化した法令試験対策講座を開催しております。
「難しいことは簡単に、簡単なことは面白く、面白いことはより深く」を目標に常に法令試験を研究しており、原則的にマンツーマン指導で集中して試験のコツをお伝えしております。また、試験勉強だけでなく、今後の緑ナンバー運営のお手続きについてのご相談などもしやすい環境となっております。

講座の内容や詳しい合格実績などご不安に思われる点などは、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。
（福岡はもちろん九州各県の佐賀、熊本、長崎、大分、宮崎、鹿児島からご参加いただき、本講座で学ばれた方から多くの方が合格されております。お問い合わせの際、合格者数など詳細はお伝えいたします）

試験の実施月はご受講が大変多く、現在では残念ながらご受講できないお客様も出てきております。ご予約はお早めにいただきますようお願い申し上げます。

なお九州以外の管轄（中国運輸局、近畿運輸局など）での法令試験対策も別途承っておりますので、お気軽にご相談ください。

また、その他無事に許可を取得された以降の緑ナンバーのトラックに関する許認可手続、例えば増車減車や名義変更ナンバー付け替えなどもトラック／トレーラ１台から承りますし、特殊車両通行許可申請、その他運送業に関する顧問業務などもおこなっております。ご興味ございましたらお気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願い致します。