令和8年7月 役員法令試験(九州運輸局、貨物)を分析しました。
「受験者76名中、合格者53名。合格率69.7%」
一般貨物の許可や認可を取得する際に求められる「役員法令試験の合格」。今回の実際の難易度はどうだったでしょうか?弊所でも実際に試験を解いてみました。併せて感想も述べてみます。ご参考までにどうぞ。
【今回の難易度】普通、但し肢が多い。合格率は7割弱。
➀問題の量は?
今回は9ページ。通常は7~9ページ位なので、ページ的には多かった。
設問数は23問。平均は22~23問というところ、こちらは平均的。
一問一答形式が15問、多肢選択形式8問というバランスも平均的。
今回は肢数がとにかく多かったです。直近5月が35肢だったのに対し、今回は43肢。実に8肢も多かったことになります。
時間が足りなかったという方もいらっしゃったのではないでしょうか。
②どんな問題がでた?
今回は条文集の改定があり(令和8年6月1日)、初の試験となりました。
中小受託取引適正化法(略称;取適法、旧下請代金支払遅延等防止法)がメインの改正箇所。
久しぶりに13の法律に戻ったなかで、出題範囲のバランスは事業法(施行規則含む)、輸送安全規則が多く、個人的にはスタンダードな出題バランスに感じました。
取適法は2問でしたが、旧法を踏まえての出題でしたね。
③どれくらい難しかった?
幣所独自の難易度スコアリングによると、今回の試験は59.30ポイント。弊所では平均的な難しさを60.0ポイントと設定しているので、数値的には「普通」と出ています。
弊所は実際に解いてみても、今回は標準だなと感じました。
ただ、とにかく選択肢が多かった。回答時間はいつもは35分ほどで解くところ、今回は全問回答まで40分かかりました。各肢も意味を問う問題が多く、合格率はもう少し低くてもおかしくないと感じました。これがコンプライアンス意識が高まってきているという結果であれば喜ばしい事ですね。
他方で、弊所の対策講座でお伝えしている問題は今回も多く出題されておりました。
④落としても良かった問題は?
ここでは「合格には24問とればいい」を合言葉に、難度が高い問題をセレクトしました。正直弊所の主観なのでご参考までに。
これ試験本番では捨てるべき問題か否か…?これから受験される方は是非ご参考ください。
- 問題2 (貨物自動車運送事業法)
- 問題6 (貨物自動車運送事業法)
- 問題22 (自動車事故報告規則)
- 問題23 (貨物自動車運送事業輸送安全規則)
今回は以上4問です。
役員法令試験の対策、どうしたらいい?
役員法令試験時に貸与される条文集(360ページほど)を使って条文の引き方を習得し、必要と思われる箇所は意味を理解または記憶する。言ってしまえばこれだけです。
ですが、この力を短時間で身に着けることはなかなか難しいものです。確実に合格するためには「正しい条文の引き方、読み方」。そのためには「十分な勉強時間」が必要です。そのため受験予定の方は早めの勉強開始がよいと思われます。
役員法令試験の合格は、一般貨物運送事業の許可取得の一過程ですが、ここで身につけた知識は貴社のコンプライアンス経営に直結します。それは一般貨物自動車運送事業の許可という、国から許可された看板を背負った貴社の信頼度向上とともに利益構造にも影響を及ぼす。最近は貨物法やその他物流の法改正も激しい。許可の更新制も見えてきた今だからこそ、役員法令試験を受ける方には最新の法知識を持っていただきたい…弊所はそう思っております。
役員法令試験 対策講座のご案内
当事務所では、九州運輸局を中心に一般貨物自動車運送事業(貨物)に特化した法令試験対策講座を行っております。
「1回で絶対合格」を大目標に「難しいことは簡単に、簡単なことは面白く、面白いことはより深く」を目標に、常に役員法令試験を研究しております。
また、受講者様一人ひとりに合った解き方を伝えるため原則的にマンツーマン指導で、試験勉強の仕方や解き方のコツをお伝えしております。
そもそもの話ですが、一般貨物の役員法令試験は運行管理者試験とは出題される法律は被ってはいるものの、その対策方法が全く異なります。そのため弊所は運行管理者試験対策にありがちな大人数の講座やオンライン講座は行っておりません。努力されても効果が限定的だからです。(あくまで個人的な考えですが、それでは受講者様に応じた適切な対策やサポートが出来ないからと考えます)
受講するか分からないけど、講座の相談してもいいの?
「一般貨物の役員法令試験って実際どうなの?」「対策サポート講座の詳しい内容教えて!」「何人ぐらい合格させてるの?」など、その他直接詳しく知りたい疑問点や不安に思われる点など、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。
その後、こちらから勧誘することは一切ありませんのでご安心ください。
また「まずは役員法令試験の概要を知りたい」「ピンポイントで過去問の解き方を知りたい!」など、授業形式ではなく気軽な法令試験のご相談(こちらは有料)も受け付けております。
そして試験勉強の合間には、今後の緑ナンバー運送業運営のお手続きについての雑談などしております。(ご受講後、後日のご相談も可能)
また、許可を取得後の緑ナンバーに関する許認可手続、例えば増車減車や名義変更ナンバー付け替え、運送業経営法務継続サポート(顧問)、その他運送業に関する業務も承っております。ご興味がございましたら、こちらもどうぞお気軽にお問い合わせください。

生成AIによる対策講座のイメージです。ちょっと教材多すぎですね。


