令和4年5月の役員法令試験(九州、貨物)を分析しました。
こんにちは。福岡市の運送業専門の松藤行政書士事務所です。
標題の通り、令和4年5月の役員法令試験(九州運輸局、貨物)を分析しました。いつもながら記事アップが遅くなりました。
「受験者68名中、合格者7名。合格率10.29%」
1月が10.42%、3月が9.62%だったので、合格率10%前後に固定されつつあるのでしょうか?
さて今回も合格率10.29%の正体を確かめるべく実際に試験にチャレンジです。
今回の特徴は「一歩考えさせる」試験問題の増加。難しい…。
➀試験問題のページ数は通常の量。
法令試験は通常8ページ位なのですが、1月が10ページ、3月が9ページ。今回5月は8ページでしたので平均の文章量です。
長文問題が多いのは傾向として続いていますが、比較的読みやすい量の問題が続きました。あくまで1月、3月に比べればですが…。
②出題の分野バランスは平均的。
今回は各分野からまんべんなく出題されていたと思います。ということで運送系メジャー法律のマスターはいつもに増して必須です。
③条文の意味を問う問題が多い傾向は続いている。
幣所独自の難易度スコアリングによると1月3月よりもかなり難しいものとなっています。
単なる条文の○×問題ではなく、「条文の意味を問う」問題の傾向は前回1月3月よりも色が濃くなっています。個人的感覚としては10問以上出題されていたと考えます。例えば条文通りでない問題や、例を挙げ条文と合っているかどうかを聞いてくるタイプのものです。
問題文・条文の基本的は理解と読解の力がより求められていますね。
主に以上の3点が前回試験からの継続・変化した点と思います。
今後、この難易度と合格率が続くのかはわかりませんが、
役員法令試験の対策として必要なことは大きく変わりません。条文の引き方を習得し、必要な所は意味を理解または記憶する。これに尽きます。
そのためには「正しい条文の引き方」と「十分な勉強時間」が必要です。
僭越ながらこれから受験される方は上記を胸に留めたうえで、勉強されるとよいかと思います。
役員法令試験の勉強は一般貨物運送事業の許可取得はもとより、貴社のコンプライアンス経営に直結します。それは貴社の信頼とともに利益構造にも影響を及ぼすでしょう。
幣所では上記を含めた対策セミナーを開催しております。
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