令和7年11月 役員法令試験(九州運輸局、貨物)を分析しました。

「受験者31名中、合格者21名。合格率67.7%」
一般貨物の許可や認可を取得する際に求められる「役員法令試験の合格」。今回の実際の難易度はどうだったでしょうか?弊所でも実際に試験を解いてみました。併せて感想も述べてみます。ご参考までにどうぞ。

目次

【今回の難易度】平均的。合格率は高かった!

➀問題の量は?

今回は8ページでした。通常は7~9ページ位なので標準的な量です。ただ今回は選択肢の数が多かったですね。回答数30は変わらないのですが、ややボリューム多く感じた方もいらっしゃったかもしれません。あと肢の数が多かったですね。

②どんな問題がでた?

運送系の法律は割と王道な条文が出題されました。(個人的には行政側が実際の運行管理上で特に遵守すべきポイントの提示だと思っています。)
非運送系の法律で少し新しい問題が出ましたね。過去問にない切り口なので、少し難しく感じた方のいらっしゃったのではないでしょうか。

③どれくらい難しかった?

幣所独自の難易度スコアリングによると、今回は60.7ポイント。弊所では平均的な難しさを60.0ポイントと設定しているので、数値的にも「平均」と出ています。
弊所は実際に解いてみて、運送系と非運送系の法律で難易度に差があるように感じました。

他方で、対策セミナーでお伝えしている問題は今回も多く出題されておりましたので、受講者様のお役に立てたかと思います。

④落としても良かった問題は?

ここでは「合格には24問とればいい」を合言葉に、難度が高い問題をセレクトしました。正直弊所の主観なのでご参考までに。
これは間違えても良い、つまりテストでは捨てるべき問題か…?これから受験される方は是非ご参考ください。

  1. 問題15 (独占禁止法)
  2. 問題20 (道路交通法)
  3. (今回該当なし)

以上3問です。今回は平均的に難しくなかったので、上記1.、2.のみとしています。とはいえボリュームが多い反面、択一が多かったので試験後は物凄く疲れたのではないでしょうか。

役員法令試験の対策、どうしたらいい?

役員法令試験の対策として必要なことは大きく変わりません。貸与される条文集(360ページほど)を使って条文の引き方を習得し、必要と思われる箇所は意味を理解または記憶する。言ってしまえばこれだけです。

ですが、この力をすぐに身に着けることはなかなか難しいものです。
確実に合格するためには「正しい条文の引き方、読み方」。そのためには「十分な勉強時間」が必要です。そのため受験予定の方は早めの勉強開始がよいと思われます。

役員法令試験の合格は、一般貨物運送事業の許可取得の一過程ですが、ここで身につけた知識は貴社のコンプライアンス経営に直結します。それは一般貨物自動車運送事業の許可という、国から許可された看板を背負った貴社の信頼度向上とともに利益構造にも影響を及ぼす。そんな風に弊所は思っております。

役員法令試験対策サポート講座、ご相談のご案内

当事務所では、九州運輸局を中心に一般貨物自動車運送事業(貨物)に特化した法令試験対策講座を行っております。
「1回で絶対合格」を大目標に「難しいことは簡単に、簡単なことは面白く、面白いことはより深く」を目標に、常に役員法令試験を研究しております。
また、原則的にマンツーマン指導で集中して試験や解き方のコツをお伝えしております。

「一般貨物の役員法令試験って実際どうなの?」「対策サポート講座の詳しい内容教えて!」「何人ぐらい合格させてるの?」など、その他直接詳しく知りたい疑問点や不安に思われる点など、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。

また、「まずは役員法令試験の概要を知りたい」「ピンポイントで過去問の解き方を知りたい!」など、授業形式ではなく気軽な法令試験のご相談も受け付けております。

試験勉強の合間には、今後の緑ナンバー運送業運営のお手続きについての雑談などしております。(ご受講後、後日のご相談も可能)
また、無事に許可を取得された後の緑ナンバーに関する許認可手続、例えば増車減車や名義変更ナンバー付け替え、継続サポート(顧問)その他運送業に関する業務も承っております。ご興味ございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

student doing homework at table at night
Photo by Kulik Stepan on Pexels.com