令和5年11月の役員法令試験(九州運輸局、貨物)を分析しました。

「受験者28名中、合格者5名。合格率17.86%」
前回の9月が合格者18名、合格率47%位でした。数、率ともに大幅に減りましたね。

では問題の難しさはどうだったでしょうか?弊所も実際に試験を解いてみました。

目次

【今回の難易度】端的に言って「非常に難しい回」です。

➀試験問題の量について。

今回は8ページ。通常7~8ページ位なのでこんなものでしょう。ただし長文問題がとても多かったです。これは時間配分が難しかったのではないでしょうか。

②出題の分野バランスはちょっといびつ。でもおかしくはない。

前提として、まとまっている回でした。ただ道交法、独禁法、下請法が複数問出題され、相対的に他の法律の出題が減りました。とはいっても全体的におかしくはないバランスだと思います。初めての出題条文(もしかしたら久しぶりかも)もありましたね。条文自体は難しくはないですが、本番で初見の条文が出ると焦りますよね。
しかし、過去出題された論点からの出題ももちろん多かったですよ。幣所的には対策セミナーでお伝えしている問題も多く出題されましたね。

③条文を見てわかるようになることが合格への近道。

幣所独自の難易度スコアリングによると、今回は70.24ポイント。だいたい平均的な難しさでが60ポイントと設定しているので、かなり難しかったとことは間違いなく、個人的には合格率10%程度でもおかしくなかったと思っています。ただ、今回の受験者数が28名とここ数年で見てもかなり少なかったため、相対的に合格者率が17%に引きあがったのだと思っています。
この役員法令試験の知識は運送業におけるコンプライアンス、輸送の安全に確保のためには必要な知識であることは間違いありませんが、2024年4月には法令試験の出題範囲でもある改善基準告示が改正されます。次回1月、次々回3月はどういう問題が出るのか…。例えば改正される法律の出題は少し抑えられるなどが考えられますね。

役員法令試験の対策、どうしたらいい?

今後、この出題範囲バランスと難易度、つまり合格率が続くのか何とも予想しがたいのですが、役員法令試験の対策として必要なことは大きく変わりません。貸与される条文集(340ページほど)を使って条文の引き方を習得し、必要と思われる箇所は意味を理解または記憶する。言ってしまえばこれだけです。

何度も言いますが、そのためには「正しい条文の引き方」と「十分な勉強時間」が必要です。
僭越ながらこれから受験される方は上記を胸に留めたうえで、勉強されるとよいかと思います。

役員法令試験の勉強は一般貨物運送事業の許可取得はもとより、貴社のコンプライアンス経営に直結します。それは貴社の信頼とともに利益構造にも影響を及ぼすでしょう。

弊所 役員法令試験対策サポート講座のご紹介

松藤事務所では、九州運輸局の一般貨物自動車運送事業(貨物)に特化した法令試験対策講座を開催しております。
「難しいことは簡単に、簡単なことは面白く、面白いことはより深く」を目標に常に役員法令試験を研究しており、原則的にマンツーマン指導で集中して試験のコツをお伝えしております。
また、試験勉強の合間には今後の緑ナンバー運営のお手続きについてのご相談など受けております。(ご受講後もご相談を承ってます。)

2020年の対策サポート講座開始からちょうど3年が経ち、受講者様が約50社を超えました。そのうち約80%である40社超の方が合格されています。そのうち約70%位が1回で合格、残りの方が2回目で合格、というのが肌感覚です。(2023年11月17日現在)
弊所のある福岡を始め、九州各県の佐賀、熊本、長崎、大分、宮崎、鹿児島からご参加いただき、多くの方が合格されております。
※なお、この数字は受講者様の努力も必須であることも併せてお伝えいたします。

対策サポート講座のより詳しい内容、合格な状況、その他直接詳しく知りたい疑問点や不安に思われる点など、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。
また、受講のご予約はお早めにされることをお勧めいたします。試験の実施月はご受講が大変多く、残念ながらご受講をお断りさせていただくお客様も出てきております。

【類似の試験対策サービスが存在しますが、お選びの際は十分にご注意ください。不明な点不安な点は、是非弊所にご相談ください。勧誘や押し売り等は絶対に致しません。ご相談の結果、弊所で受講されなくとも全く問題ございませんし料金も発生しません。】

無事に許可を取得されてからの緑ナンバーに関する許認可手続、例えば増車減車や名義変更ナンバー付け替えな、特殊車両通行許可申請など、その他運送業に関する業務もおこなっております。こちらの方もご興味ございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

地道な勉強だけが合格につながる。
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