令和5年3月の役員法令試験(九州、貨物)を分析しました。

こんにちは。福岡の博多の運送業専門の松藤行政書士事務所です。営業地域は九州全域です。
令和5年3月の役員法令試験(九州運輸局、貨物)を分析しました。

「受験者48名中、合格者21名。合格率43.75%」
前回の1月が合格率37%位でしたので大体同じくらいの合格率。

では問題の難易度はどうだったでしょうか?実際に試験を解いてみました。

目次

【今回の難易度】きちんと対策した受験生には易しい回でした。

➀試験問題のページ数は7ページ。

平均的。法令試験は通常7~8ページ位なのでこんなものでしょう。大問が少ないことで体感的にも少なく感じました。これも今回の高い合格率につながっている要因ではないでしょうか。サービス回だったようにも思います。

②出題の分野バランスは少しいびつ。

あくまで大問ベースですが、今回は輸送安全規則からの出題が1題のみでした。運送に関する基本的な問題、というより簡単な問題が多かった試験回だったように思います。
強いて言えば、クセのある道交法問題にどう対処したか?が合否を影響した人がいらっしゃったかもしれません。
幣所的には対策セミナーでお教えしている問題が多く出題されました。受講者の方に限らず、試験時間が足りないということはなかったのではないでしょうか。

③条文の意味の理解が合格への近道。

幣所独自の難易度スコアリングによると、今回は53.64ポイント。昨年一年間の平均が59.41ポイントなので、この数字で見ても明らかに優しくと感じています。何より合格率が上がったこともその現れだと考えます。(37%→今回43%)

前々回昨年11月、前回1月から今回という流れを見てみると、易化傾向にも見えますね。果たしてどれくらいこの期間が続くでしょうか。
個人的には、今回はサービス回くらいの易しさだったと感じるため、次回以降は少し揺り戻しがくるかもしれないと思っております。
というのも、この役員法令試験の知識は運送業におけるコンプライアンス、輸送の安全に確保のためには必要な知識であることは間違いありません。
単に難しい問題が出る、というよりも次回はもう少し運送に直結した、具体的には運行管理者試験のような出題が増えるかもしれません。単に条文の○×問題ではなく「要するにどういうこと?」を聞いてくる問題が増えるかなと。

役員法令試験の対策、どうしたらいい?

今後、この難易度と合格率が続くのかはわかりませんが、役員法令試験の対策として必要なことは大きく変わりません。条文の引き方を習得し、必要な所は意味を理解または記憶する。これに尽きます。

何度も言いますが、そのためには「正しい条文の引き方」と「十分な勉強時間」が必要です。
僭越ながらこれから受験される方は上記を胸に留めたうえで、勉強されるとよいかと思います。

役員法令試験の勉強は一般貨物運送事業の許可取得はもとより、貴社のコンプライアンス経営に直結します。それは貴社の信頼とともに利益構造にも影響を及ぼすでしょう。

弊所 役員法令試験対策サポート講座のご紹介

幣所では上記を含め、九州運輸局の一般貨物自動車運送事業(貨物)に特化した法令試験対策講座を開催しております。
「難しいことは簡単に、簡単なことは面白く、面白いことはより深く」を目標に常に役員法令試験を研究しており、原則的にマンツーマン指導で集中して試験のコツをお伝えしております。また、試験勉強だけでなく、今後の緑ナンバー運営のお手続きについてのご相談などもしやすい環境となっております。

講座の内容や詳しい合格実績などご不安に思われる点などは、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。
(福岡はもちろん九州各県の佐賀、熊本、長崎、大分、宮崎、鹿児島からご参加いただき、本講座で学ばれた方から多くの方が合格されております。お問い合わせの際、弊所からの合格者数など詳細はお伝えいたします)

試験の実施月はご受講が大変多く、現在では残念ながらご受講をお断りさせていただくお客様も出てきております。ご予約はお早めにいただきますようお願い申し上げます。

なお九州以外の管轄(中国運輸局、近畿運輸局など)での法令試験対策も別途承っておりますので、お気軽にご相談ください。

また、その他無事に許可を取得された以降の緑ナンバーのトラックに関する許認可手続、例えば増車減車や名義変更ナンバー付け替えなどもトラック/トレーラ1台から承りますし、特殊車両通行許可申請、その他運送業に関する顧問業務などもおこなっております。ご興味ございましたらお気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願い致します。

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