令和7年1月の役員法令試験(九州運輸局、貨物)を分析しました。
「受験者30名中、合格者9名。合格率30.0%」
一般貨物の許可や認可を取得する際に求められる「役員法令試験の合格」。今回の実際の難易度はどうだったでしょうか?弊所でも実際に試験を解いてみました。併せて感想も述べてみます。ご参考までにどうぞ。
目次
【今回の難易度】合格者は激減、「難しい!」
➀問題の量は?
今回は9ページでした。通常は7~9ページ位なのでちょっとだけ多めですね。
②どんな問題がでた?
長文で読むのが難しい問題が多かった印象です。特に後半の多肢択一が多かったのが印象的で、これがページ数増加の原因でしょう。
③実際の難しさは?
幣所独自の難易度スコアリングによると、今回は67.5ポイント。弊所ではだいたい平均的な難しさでが60.0ポイントと設定しているので、数値的にも「難しい」と出ています。合格率が30%ということもうなずけます。弊所も実際に解いていて「問題文が長いし多肢択一だし読みこなすのが大変だし、そもそも時間が足りない…」と感じながら解いていました。
しかし対策セミナーでお伝えしている問題も多く出題されておりましたので、今回も受講者様のお役に立てたかと思います。
④落としても良かった問題は?
ここでは「合格には24問とればいい」を合言葉に、難度が高く間違えても良い、つまりテストでは「捨てるべき問題」をセレクトします。弊所の主観なのでご参考までに。
- 問題22 ア、イ、ウ(事故報告規則)
- 問題24 特にア、イ(貨物自動車運送事業輸送安全規則)
- 問題26 特にウ、エ(道路交通法)
この他にも難しい問題が結構多かったですね…。
役員法令試験の対策、どうしたらいい?
役員法令試験の対策として必要なことは大きく変わりません。貸与される条文集(360ページほど)を使って条文の引き方を習得し、必要と思われる箇所は意味を理解または記憶する。これだけです。
ですが、この力をすぐに身に着けることはなかなか難しいものです。
確実に合格するためには「正しい条文の引き方」と「十分な勉強時間」が必要です。
これから受験予定の方は早めの勉強開始がよいと思われます。
役員法令試験の合格は、一般貨物運送事業の許可取得の一過程ですが、ここで身につけた知識は貴社のコンプライアンス経営に直結します。それは許可という看板を背負った貴社の信頼度向上とともに利益構造にも影響を及ぼすと個人的に思っております。
役員法令試験対策サポート講座、ご相談のご案内
当事務所では、九州運輸局の一般貨物自動車運送事業(貨物)に特化した法令試験対策講座を行っております。
「1回で絶対合格」を大目標に「難しいことは簡単に、簡単なことは面白く、面白いことはより深く」を目標に、常に役員法令試験を研究しております。
また、原則的にマンツーマン指導で集中して試験のコツをお伝えしております。
「役員法令試験って実際どうなの?」「対策サポート講座の詳しい内容教えて!」「何人ぐらい合格させてるの?」など、その他直接詳しく知りたい疑問点や不安に思われる点など、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。
また、「まずは役員法令試験の概要を知りたい」「ピンポイントで過去問の解き方を知りたい!」など、授業形式ではなく気軽な法令試験のご相談も受け付けております。
試験勉強の合間には今後の緑ナンバー運送業運営のお手続きについての相談なども受けております。(もちろんご受講後後日もご相談を承ってます。)
また、無事に許可を取得後の緑ナンバーに関する許認可手続、例えば増車減車や名義変更ナンバー付け替え、特殊車両通行許可申請など、その他運送業に関する業務も承っております。ご興味ございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
